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とかち鹿追牛の特徴とは?定義や歴史をご紹介!

とかち鹿追牛の特徴

黒毛和種ホルスタイン種交雑種であるとかち鹿追牛は両方の良い部分を持ち合わせています。

黒毛和種由来の脂の乗った柔らかな肉質と、ホルスタイン種由来のうま味のある赤身

サシと赤身のバランスの良い肉です。

とかち鹿追牛はブランド牛といっても高級品ではなく大衆牛肉

確かに黒毛和牛は手間暇かけた高級品ですが毎日食べるには脂がキツい。

そんな方でも、とかち鹿追牛はお家で気軽に食べられるおいしくて食べやすい牛肉です。

とかち鹿追牛の産地は何県?

とかち鹿追牛は北海道河東郡鹿追町(かとうぐんしかおいちょう)で育てられています。

鹿追町は十勝平野の南西部、札幌から車で2約時間40分。

人口5.275人(2020年3月末現在)の街です。

年間平均最低気温-14℃、最高気温24℃。

町内の標高810mの所にある然別湖(しかりべつこ)は美しい星空スポットとしても知られます。

とかち鹿追牛の定義

とかち鹿追牛は明確なブランド定義をしていません。

けれど子牛の導入は鹿追町の酪農家からのみで、町外からはいっさい導入していません。

つまり鹿追生まれ、鹿追育ちの素性が明確な牛だけがとかち鹿追牛として流通しています。

とかち鹿追牛の読み方

とかちしかおいぎゅうと読みます。

とかち鹿追牛は広い十勝平野の中でも鹿追で生まれ、鹿追で育った地域に根ざした牛です。

そんなバックグラウンドを表した名前になっています。

とかち鹿追牛の歴史やルーツ

鹿追町では1975年ごろから交雑牛の取り組みが始まりました。

じつは、交雑牛の取り組みを始めたのは畜産のためではなく酪農のためだったのです。

黒毛和種の子牛はホルスタイン種よりも小いため、乳牛に黒毛和種の子を産ませれば「お産を軽くすることができる」との考えから始まりました。

その後、牛乳の国内需要の高まり酪農業の拡大に合わせ地域ぐるみでの畜産業も繁栄。

今では酪農家から生まれるオス子牛に地域内で付加価値をつける、鹿追町内の酪農家の子牛の販売価格の下支えとしても機能しています。

このような酪農家あっての肉牛生産であり、肉牛生産あっての酪農家、という関係をJA鹿追主導で作り上げてきたのです。

日本で肉用牛の交配が始められたのは1887年。

外国種の牛が輸入されたことをきっかけに在来和種との交配が行われました。

当時は経験も情報もないなか手探りで交配が行われ肉質の悪い牛が多く生まれました。

それを受け1912年に「地方の実情に合わせて各県で独自に目標をたて改良することを奨励する」と国からの通知がでます。

1975年ごろ牛肉は唯一需要の伸びが期待できる畜産物とされていました。

そこで肉用牛を飼育する農家は飼育期間が長い和牛だけではなくコストカットに繋がると比較的飼育期間が短くてすむ交雑種の育成を始めます。

さらに生乳生産を主とする酪農家にも変化が起こりました。

乳牛は妊娠、出産しないとミルクを出せません。

つまり雌牛は母牛になって初めて乳牛とされるのです。

そこで同じ乳用種と交配させるのではなく黒毛和種と交配し交雑種の子牛を市場に出し副収入とするようになりました。

この時代から交雑種が市場に多く出回るようになったのです。

とかち鹿追牛の食べ方

とかち鹿追牛は鹿追町のふるさと納税返礼品にもなっています。

ここではステーキすき焼き用の肉はもちろん、カレーハンバーグも人気があるそうですよ。

とかち鹿追牛の育て方はどうなっている?

町内の酪農家で生まれた子牛は生後1週間で鹿追町内の肉牛センターの農場にきます。

このときの体重はおよそ37kg、ミルクを飲ませるところから始まります。

それから25~26ヶ月かけて800~900kgまで育て出荷するまで移動することなく一貫管理のもとで世話をされます。

配合飼料は独自の配合設定による指定銘柄を使用。

全肉牛センター統一の飼料給与基準を採用しています。

牧草は自家産または北海道産

農場から出る排泄物を堆肥化し牧草生産に利用しています。

牛たちが体を冷やし病気にかかることがないよう敷料=牛のベッドの管理には細心の注意を払います。

そして子牛が農場に入るときには全頭サルモネラ検査を実施し感染症予防対策を徹底しています。

鹿追町内の酪農家に対しても「子牛はこれから肉牛になるのだ」という意識を持ってもらい管理がスムーズに進むよう定期的に巡回指導をしています。

とかち鹿追牛の安全・安心のとりくみは?

2000年代初めのBSE問題(※)は肉牛生産者に計り知れない打撃をあたえ、言い知れない不安感が業界内に満ちていました。

一方、消費者においても落ち込んだとはいえ牛肉消費圏である関西地域における牛肉の需要に対して、アメリカ産牛肉の輸入のストップもあって、どう対応するかが販売店の大きな課題になっていました。

こうした産地側と販売側のある意味では利害が一致した状況を背景に、双方とも現地を訪れ、徹底的に協議をする交流活動を通じ、とかち鹿追牛の産直販売のシステムが確立します。

その後も理解と信頼関係を深めるためにおこなっているのは生産者と販売店とが交流すること。

例えば普段は肉を切り提供する立場の店舗スタッフが、農場に入りどんなことをしているのか実際に体験をしながら研修を受るのです。

そしてその研修で得た体験や知識、農場の思いを持ち帰り、店舗スタッフと共有します。

また農場のスタッフも販売店に行って店頭販売応援を実施。

自分たちが育てた牛たちがどのように消費者の手に渡るのかということを知るとともに、直接消費者の言葉を聞き、産地の思いと一緒にとかち鹿追牛のPRをしています。

(※)BSE問題…2000年代初め、BSEと呼ばれる牛の感染症が発生。イギリスをはじめアメリカ、日本でも感染牛が見つかる。これを機に消費者が牛肉の購買や食べることに抵抗感を示すようになった。

とかち鹿追牛のおすすめの部位はどこ?

とかち鹿追牛は鹿追町のふるさと納税返礼品としてさまざまな部位が用意されています。

ステーキにはきめが細かく赤身と脂身のバランスが良いリブロースや、柔らかく香り、風味が抜群のサーロイン

すき焼きには脂肪分が少なく柔らかいソトモモや、うま味成分が詰まっていて適度な脂肪分を含む肩ロース

とかち鹿追牛は部位によって違う味わいを持っていますので好みや料理に合わせて選んでみてくださいね。

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