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おびら和牛の特徴とは?定義や歴史を理解しよう

 おびら和牛の特徴

おびら和牛の特徴はなんといってもです。

細やかなサシが筋肉の中にはいり、肉は締まり、よい光沢があります。

良質の脂は白く、肉の赤との対比が見た目にも美しい肉です。

そして香りがよく、滑らかさがあります。

これは通常より長い30ヶ月齢での出荷

という飼育法によるものです。

長く飼育するということは、それだけコストがかかるということです。

おびら和牛の生産者は

自身の目先の利益よりも消費者へよいものを提供する

という、その信念がすばらしい脂を生み出すのです。

おびら和牛の産地は何県?

おびら和牛が育てられているのは

北海道留萌郡小平町(るもえぐんおびらちょう)です。

小平町は北海道の西海岸

札幌から車で約2時間のところにある人口3082人の街です。

年間平均最高気温25℃、最低気温-9℃。

タコやウニ、ホタテが獲れる、漁業のまちでもあります。

おびら和牛の定義

おびら和牛は以下の通り定義されています。

黒毛和種であること
小平町での飼育期間が最長であること
おおむね30ヶ月齢であること

(社)日本食肉格付協会(※1)の格付(※2)がA4以上であること

(※1)(社)日本食肉格付協会·····全国の食肉卸売市場、食肉センター等において、全国統一の枝肉の取引規格に基づき、中立の立場で、取引される食肉について1頭毎に格付を行っている団体

(※2)格付け····· 1頭の牛からいかに多くの肉が取れるかを表す歩留等級をA~Cで表し、脂肪の入り方、脂肪の色つやと質、肉の色つや、肉の締まり具合ときめの4項目から総合的に判断される肉質等級を1~5で表している

おびら和牛の読み方

おびらわぎゅうと読みます。

地名を冠した名前です。

ただ、北海道には難読漢字地名がおおく

おびら和牛が育てられている小平町も

「おびら」とも「こだいら」とも読めます。

消費者に分かりやすく、親しみやすいように

ひらがな表記になっています。

おびら和牛の歴史やルーツ

昭和44年ごろまで小平町では

稲作をメインに農業振興を行っていました。

しかし、全国的な米の過剰生産による生産調整にともない

転作田(※)が急増しました。

(※)転作田·····米以外の作物を作るようになった田んぼのこと。米の生産を減らすために、国が補助金を出し全国的に進められた。

そこで町は、肉用牛の中でも黒毛和種の飼育を取り入れ

土づくりと連動した、複合経営を推奨することとしました。

この複合経営については「おびら和牛の育て方はどうなっているの?」で解説しますね。

このとき導入された肉用牛がおびら和牛のルーツです。

黒毛和種とは和牛の一種で

古くは近畿、中国地方を主な産地とし

農耕や荷物を運ぶために飼われていました。

明治時代に外国種と交配し改良され

昭和19年に日本固有の肉用種に認定されました。

日本全国で飼育されており

現在日本で肥育(運動をさせないでえさを多く与え、短期間にふとらせること)されている

和牛の90%以上が黒毛和種です。

黒毛和種の中でも3大血統というものがあります。

1つは但馬牛のルーツで兵庫の田尻の系統

体格は小さいのですが、肉質がよいといわれています。

もう1つは鳥取の気高(けだか)の系統

発育がよく子育てがうまい、といわれています。

最後は岡山の藤良の系統

これも発育がよく肉量が取れます。

おびら和牛の生産者は血統に固執することなく

資質のよい子牛を見定め飼育する

または改良を重ねよりよい子牛を生ませる

努力を重ねています。

おびら和牛の食べ方

おびら和牛は小平町のふるさと納税返礼品にもなっています。

すき焼きステーキハンバーグカレーも人気があるようです。

また、年に1度小平町産業祭りでは

町民におびら和牛がふるまわれます。

そこではバーベキューが楽しめます。

どんな料理にしてもおいしく食べられるのがおびら和牛の特徴です。

おびら和牛の育て方はどうなっている?

肉牛生産では

一般的に母牛に子牛を生ませ、その子牛を育てる「繁殖牧場」と

市場で買った子牛を大きく育てる「肥育牧場」の二つで生産工程が分かれます。

しかし、小平町では繁殖を主体に肥育にも取り組んでいて

おびら和牛は一貫経営牧場で育てられています。

5月。

雪が溶けると牛たちは放牧されます。

水田を利用した放牧地で牧草や稲を中心にたっぷり食べます。

狭い牛舎に閉じ込められることなく

山あいの広々とした環境でストレスなく過ごします。

具体的には牛を牧草で栽培した水田に放牧するのです。

農家にとっては

飼料となる牧草を刈り取り、牛舎まで運ぶ

牛のふん尿を堆肥にし、田んぼに運ぶ

という労力がカットできます。

さらに化学肥料や農薬の使用を抑えられ

土地にも優しい飼育法です。

11月ごろからは雪が降り始めるため

温かい牛舎でのんびりと過ごし

また、春が来るのを待ちます。

そして30ヶ月齢と一般的な牛より長く牧場で過ごします。

おびら和牛の偽物が出回っているって本当?

平成16年から

牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法(牛肉トレーサビリティ法)

が施行されました。

この法律では国産牛肉について

牛の出生からと畜場(食肉処理場)で処理され

牛肉に加工され、小売店に並ぶ一連の履歴を

10桁の個体識別番号で管理し

取引データーを記録することが義務付けられました。

もちろん、おびら和牛も法律を遵守して

飼育、流通、販売されますので

偽物が入るスキはありません。

また、地元の学校に牧場見学を勧め

生産段階のトレーサビリティシステム実践現場の見学をしてもらうことで

消費者に安心・安全に関する意識も高めることにも注力しています。

おびら和牛のおすすめの部位はどこ?

すき焼きにはモモ

ステーキにはサーロイン

バーベキューには肩ロース。

部位によりそれぞれのうま味を持っているので

好みや料理に合わせて選べます。

ただ、おびら和牛の出荷頭数は年間で40頭余り。

生産者でもなかなか口にできません。

どこの部位というよりも

食べる機会を得られるだけで幸運だといえるお肉でしょう。

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